トリチウム電池とは関係がありませんが、雑感を少し。
AppleがSIMフリーiPhone5Sを、GoogleがSIMフリーNexus4を、ドコモやAUのようなキャリアでなく自らが販売するのではないかと予想している。さて、どうだろうか。以下にその根拠を述べる。
こう思った切欠はIIJMIO等のMVNO会社に活発な動きが見られることである。データSIMの使用には魅力的な端末が必要であるが、魅力的な端末は意外と少ない。
ドコモ謹製の中古端末は、OSのバージョンは古くメモリーは少ない。海外のSIMフリー端末は技適マークが無く中華フォントである。iPhone5は10万円近くして、安価なデータSIMとは似合わない。
しかもMVNOサービスの一部はLTE(Xi)をメインにして、3G(FOMA)をオマケにしている。LTEをサポートする端末がほとんど無いため、数が出ることを期待できない。マーケットサイズの小さいものを対象とした戦略をとっているようにみえ、そのことに強い疑問を持つ。
MVNOサービス会社はGoogleがSIMフリーNexus4を自ら販売するという情報を持っているのではなかろうか?GoogleはNexus4を日本で販売するとアナウンスしたが、「Nexus 4 は、お住まいの地域ではご購入いただけません」と表示して1か月以上になる。
SONY、HTC、サムソンが発表(販売)した機種は、トライバンド、メモリー、クロック等々、Nexus4より魅力的に仕上げている。Nexus4が3Gのみであれば、将来性に疑問があり、安価であれば別だが、データSIMをわざわざ挿して、使うほどではない。
しかしLTEをサポートしたNexus4を、今、Googleが適当な価格で販売すれば、話は違う。「ほぼスマホ」以上の魅力があり、MVNOビジネスは活況を帯び、スマートフォンビジネスに影響を与える。今更の発表であったが、ドコモのLTE強化とも符牒があう。
大きな影響を受けるのはAppleである。今後販売を予定しているiPhone5Sや廉価版iPhoneの売上げ数に影響する。それなりの魅力を持つApple製品であるが、大衆がどちらに靡(なび)くかは、微妙になってきた。SONY、HTC、サムソン、GoogleのAndroid陣営は強力である。
SIMロック等でキャリアに依存したiPhoneでは、この強力な相手を目の前にしたとき、数を稼げないことが問題となる。MVNOのデータSIMを使用した低価格の運用が存在するとき、高額なパケット料金を支払う顧客はごく一部であり、必然的に数が出ない。
量の確保は、上位レイヤーのビジネスに影響がある。今や、上位レイヤーで動くお金はでかく、マーケットサイズは大きい。端末を支配できることが上位レイヤーのビジネスの支配を可能にする。
SIMフリーのNexus4の販売に対抗していくには、SIMフリーのiPhoneを販売することである。SIMフリーのiPhoneはドコモのMVNOで動作するため、ドコモでiPhoneを販売するのと等価である(SMSやMMSが動作するかは知らないが)。SIMフリーのiPhoneはAUやソフトバンクのSIMでも動作する(はず)。
ドコモからiPhoneが販売されるという噂はあるが、もし販売すれば日本のほぼ全キャリアがiPhoneを扱うことになる。これはSIMロックやキャリアロックする意味がない。キャリア毎に異なる仕様は、メーカとしては手間がかかりメリットはない。全キャリアに同一のものを出すのが自然の流れである。
これらの動きはキャリアにもメリットがある。一部のヘビーユーザが回線を圧迫している現状から、使用量に応じた料金体系に移行できる。またパケット使用量の多い学生を囲い込む戦略や、MNPで他社と競争する現状から、健全な競争に移行できる。
AppleがSIMフリーiPhone5S(や廉価版iPhone)を、GoogleがSIMフリーNexus4やその後の機種をSIMフリーで、自らが販売することが、日本のモバイルがらみの産業に良い影響を与える。
いろいろ妄想しているが、さて、どうなるだろうか。